▲乾燥する季節には桐材が縮んで、通気を良くします。


▲梅雨などの季節には膨張して、湿気の侵入を防ぎます。

箪笥には“桐"
「桐は、板材になっても生きている」と言われます。外気の状況によって、板材そのものが膨らんだり縮んだりするためです。たとえば梅雨や夏場など湿度が高まる季節には、空気中の湿気を吸って膨らみます。そんな特長を持つ桐材は、家具となったとき、板材が膨らむことですき間をふさぎ、引き出しや箪笥の中に湿気が侵入するのを防ぎます。また冬場などの乾燥する季節には、余分な水分を逃がして板材が縮むことで、ほどよいすき間が作られ、外気が通りやすくなり、お着物などの保管にちょうど良い環境を整えてくれるわけなのです。